一般皮膚科について

一般皮膚科のイメージ写真

一般皮膚科では、皮膚に生じた病的変化を扱います。皮膚疾患には実にたくさんの種類があり、原因も非常に多岐にわたります。外的因子によるもの、内的因子によるもの、加齢からくるものなど多種多様です。決定的な治療法が無く、根気よくつき合っていく必要のある慢性疾患も少なくありません。当院では、赤ちゃんからご高齢の方まで、地域の皆様が、皮膚に関してお困りになっていること、気になっていることなどについて質問ができ、「相談して良かった」、「来て良かった」と思っていただける「かかりつけ医」を目指しております。どんな皮膚のお悩みも、お気軽にご相談ください。

このような症状の方はご相談を

  • 皮膚に痛みや痒みがある
  • 皮膚がただれている
  • 皮膚に斑点や吹き出物がある
  • 皮膚が赤くなっている
  • 皮膚が厚くなり、ときおり痛みがある
  • 皮膚を触ると熱くなっている
  • 足の裏や指に黒いほくろのようなものが出来ている など

湿疹

ブツブツや小さな水ぶくれ、赤みなどが混ざって現れ、痒みを伴います。皮膚科を受診される患者様には、とても多く見られます。原因として考えられるものとしては、自己免疫や食物アレルギー、ダニ、ハウスダスト、薬疹、ウイルスなどがあります。湿疹について一般に言えるのは、皮膚のバリア機能が外部からの刺激に負け、その結果として炎症を引き起こしている状態だということです。痒みを伴うことが多いため、ついつい掻いてしまいがちなものですが、掻いて治ることはありません。むしろ掻くことによって患部を掻き壊してしまい、化膿や悪化を招き、患部が拡大してさらに痒くなる、という悪循環に陥ることが少なくありません。まずは痒みや炎症を抑える薬を上手に使い、こうした悪循環を断ち切る必要があります。

薬疹

治療の際に使用した薬物によってアレルギーを起こし、皮膚に様々な症状が現れる疾患です。薬に対する過度の免疫反応が主な原因です。薬を使用してから過敏反応を起こすようになるまでには、ある程度の期間を要します。2~3週間後に発症するケースも少なくありません。なお、薬疹では様々な発疹が現れるので、他の皮膚疾患と薬疹を区別するのは、実は困難です。また、薬疹は重症化すると死に至るケースもあり、慎重な対応が要求されます。特に重症化しやすいのは口の中や目のまわり、外陰部などに発疹が現れたケースです。また、水ぶくれが生じた場合や、二重の輪郭を示す紅斑が生じた場合も、重症化する傾向があります。

虫さされ

地域によっては虫刺されが日常的に起こることもあります。その多くは、数日ほどで落ち着きます。しかし、ハチに刺された直後にショックが起こったり、数日後に当該部分が赤く腫れたり、水ぶくれになったりすることもあります。特に小さいお子さんは、腫れやすいものです。虫さされに気づいたら、まずはその部分を流水でよく洗い流します。また、虫の針などが残っていないかをよく観察し、セロハンテープなどで取り除きましょう。症状が強いときは、お早めに医療機関を受診することも大切です。

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、唇のまわりに赤い水ぶくれができて痒みや痛みが伴う病気です。疲れやストレスで体が弱っている時によく繰り返されます。原因となるのは単純ヘルペスウイルス1型です。一度感染すると、神経細胞の中に隠れ潜んでしまいます。潜伏したヘルペスウイルスは、現在のところ退治することはできません。そして、体の抵抗力が衰えている時などに、急に暴れ始めるのです。治療においては、主に抗ヘルペスウイルス薬を用います。飲み薬と塗り薬があり、場所や症状の程度などによってそれぞれ使い分けます。発疹の出る前にチクチクするなどの予兆が出ることも多く、その時点で治療を始めると、治りが早くなります。

帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症するため、水痘を経験した人にのみ起こります。頭部から下肢までの間における片側の神経支配領域に、神経痛様の痛みを伴った小水泡が帯状に生じます。顔にできると顔面神経麻痺、内耳の障害によるめまい・耳鳴りなどが起きることがあります。早期に皮膚科を受診して早期に治すことが何よりも大切で、これにより帯状疱疹後疼痛の発症頻度を少なくすることが可能です。

いぼ

ヒトパピローマウイルスの感染によって発症する腫瘤です。見た目が気になるため、指先でいじくる方もいらっしゃるようですが、そうすると増える傾向があります。いぼができたからと言って、自分で引っ掻いて治そうとすると、かえってウイルスを撒き散らしてしまう可能性があるのです。いぼを見つけた際は、数が少ないうちに皮膚科で相談しましょう。また、稀ながら悪性のものもあるので、それらとの見分けをつけるためにも、専門医への受診をお勧めいたします。